子どもの話を聞く 〜私がおじいちゃんになっても法
一般論だけど思春期の子って話は聞かない。
子育てって本当に大変だろうと思います。私はとっても短気で、ずっと養育したり、教育している世界中の全ての保護者と教師を尊敬しています。
話を聞いていく事は大事。
その上で、質問していくことも大事。
回答の選択肢を示していくことが必要な場合もある。
私が生徒支援をする時に、いろんな工夫をしています。
その一つが、おじいちゃん法
方法は簡単。
どんなおじいちゃんやおばあちゃんになりたいのか言わせて、
逆算して今の問題を考えさせる。
説教はしないが情報や考えるポイントは伝える。
寄り添う。
架空事例
<本人 Aくん>
ママ、ママと甘えが止まらない中学生男子。
僕はコミュニケーションが苦手。
家のお手伝いをして生きていくから 大丈夫。進学は僕には無理。不登校になりがち。学校ではクラスに入れず、学校の相談室に通う
とっても寡黙な男の子。考えを言葉にするのにすごく時間がかかる。
◯ カウンセリング
カウンセラー(ゆりぞう): 「A君は、日本人の男性の平均寿命は知ってる?」
A君: ...90位?
ゆ: あらっ、そんなに生きれたらすごいおじいちゃんだね。女性の平均寿命は何歳だと思う?
A君:...80位?
ゆ: 女性の方が、一般的には長生きさんなんだよー。知ってた?
A:...知らなかった。
ゆ:ところで君はどんなおじいちゃんになりたいのさ?
A:(沈黙)
ゆ: 幸せなおじいちゃんになりたい?不幸なおじいちゃんになりたい?
A君: (沈黙)幸せ...
ゆ:君にとって幸せなおじいちゃんであるってどうゆうこと?何があれば幸せなの?
A君:家族
ゆ: 君がおじいちゃんになっている時は、多分お父さんも、君の大好きなお母さんも亡くなっているよね。
家族が欲しいの?
A君: (うなづく)
ゆ: お孫さんは欲しい?
A君: (うなづく)
ゆ:それでは結婚して、まず自分の子どもをつくんなきゃね。結婚したいの?
A君:(うなづく)
ゆ:そうかぁ。まぁ、好きな人と家族が作れたら幸せだろうなぁ♪(´ε` )がんばれ、少年。
A君:(ニヤニヤ)
ゆ:因みに、家から出ないで親のとこで働くって、40-50歳の頃くらいに家業を継いで、社長さんになるかもしれないってことだよね。
A君: (戸惑い)
ゆ: あながち、社長さんになっちゃうかもよ。その会社は、世の中の役に立つ会社にしたいの?それとも世の中の迷惑になる会社にしたいの?
A君:役に立つ会社。
ゆ: そうだろうなぁ。それがいいね。
社長になったら世の中の役に立つこともたくさん考えるわけだな。
頭もそれなりによくないとな。ここでお勉強が絡んでくるんだなぁ。
ということは、お父さんもお母さんも世の中の役に立つ仕事をしているし、君も役に立ちたいのか?
A君:はい。
ゆ:ところで、人付き合い苦手だと言ってたけど、思春期の頃って、オレもホントに苦手だったなあ。経験したくなくても、そんな嵐のような心辛い時期って人生にはあるんや。
仕事だからしてるけど、してる内にマシになって話せる様になったんゃ。練習、経験がとっても大事な薬になった。
そんな子達の為になりたくて、この仕事しようと思ったよ。話せないって寂しいし悔しいよな
A君: (泣く) はい。
ゆ:僕も幸せなおじいちゃんになりたいなぁ。なろうな。ママママっていう時や、家からずっと出たくない時は人生が上手くいかないで子どもに戻りたい時や。時計の針を戻して過去に戻ろうとするとそうなる。
ママって言って甘えてもいいからな。ただ、学校に来て、学校の先生や僕と話したり、勉強したり、すると時計の針が前に未来に向かって進むんだ。それが成長って言うんだぞ。(o^^o)今のがんばり方、間違ってないぞ。
A君: ニッコリ(o^^o)うなづく。
<ちょこっと解説>
イマココですべきことを冷静に子ども達が考えていけるように、正論を言われて感情的に苦しくならないためには、かなり先の未来から考えると、かなーり楽になるみたいですよ。
子ども達はすばらしい種を持っていて、それを育てるには大人はどう褒め、どう寄り添い、どうあればよいのか?
そんなことを考えるきっかけになればよいなと思って書きました。
結果については責任を負いかねます。
個々の判断でなされてください。
<文責>
カウンセリングスペース
Be Yourself♪
杉山百合俊
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追伸
なかなか分かりやすくて、よい本でした。目の前にいる人を大事に(o^^o)
自戒をこめて。